食品以外でボケ防止に重要なのが、よく噛むことです。
英国首相ブラッドストンがルーツの体験談
「目標は一口30回」とよく言われますが、この回数の根拠は19世紀の英国首相ブラッドストンがルーツです。
84歳まで現役だった首相に新聞記者が元気の秘訣を尋ねると「天は私たちに32本の歯をさずけてくれました。
ひと口ごとに、それらをすべて使ってかむようにしている」と答えました。
一口32回の咀嚼が80代の首相の激務を支えたとあって、これが広まり30回が模範となったのです。
よく噛むメリット
噛むことによって、物理的でよい刺激が脳に伝わります。
しかも沢山噛むと満腹感が得られるので、過食の予防につながります。
加えて、噛めば噛むほど、そしてゆっくり噛むほど、唾液が沢山出てくるのも大きなメリットです。
唾液には炭水化物の消化吸収に役立つアミラゼーという酵素や、リゾチームやヒスタミンほか殺菌、抗菌作用のある様々な物質がまれています。
しかも最近の研究では、老化に結びつく活性酸素を除去してくれる、
ペルオシダーゼという酵素が含まれていることもわかってきました。
よく噛むことで食事を気楽になります!
老化を防ぐたければ、噛みごたえがしっかりするものを意識して選ぶようにしましょう。
牛肉ならサミが入った柔らかい部分でなく赤身を、野菜ならごぼうやにんじんなどを、魚介ならイカやタコなど、よく噛まなければ食べられないものを選んで、しっかり噛みながら老化防止につとめましょう。
よく噛むと食事時間も長くなり、料理がゆっくり味わえます。
これも一つのメリットです。